「身土不二」身と土は二つにあらず。
その土地、その季節に採れた食材を食べる
中讃の食材を知ってもらい、旬を味わってもらいたい
<Profile>多度津中学校出身 卒業後、大阪あべの辻フランス料理専門カレッジへ進学、専門学校卒業後に大阪や高松のレストランで働いたのち、2013年には手軽にフレンチ料理を楽しんでもらいたいと「瀬戸内フレンチ食堂OGUNI」をオープン。その後、セカンドステージとして、地元の食材を活かした料理をコンセプトとした「Oguni ZENTSUJI FRENCH RESTAURANT」を2022年夏にリニューアルオープンさせた。
【公式】Oguni ZENTSUJI FRENCH RESTAURANT
【Facebook】Oguni Zentsuji French Restaurant
【Instagram】小國朋史 oguogutomofumi
業界への最初の扉が坂出一高だった
食への関心が生まれたきっかけは「料理の鉄人」。業界の華やかさやジャンルを越えた対決に夢中になりました。おかげで家庭でも料理をするようになり、高校選びは自然と食物科を選んでいました。食物科では創作料理の展示や食物検定など、納得いくまで試行錯誤を繰り返して作り上げた記憶があります。当時より関心が深かった栄養や食品学の授業は一番好きな授業でした。
「礎を大切に」専門学校で強い土台が作れた
高校時代に日本料理、西洋料理、中国料理を幅広く知れたことを皮切りにさらに一つに絞って深く学びたいと思い、卒業後は大阪あべの辻フランス料理専門カレッジへの道を選択しました。1年間の短い期間でしたが、フランス語や地理や文化など、フランス料理の根源となる基礎知識からきっちり教わることが出来ました。専門学校時代の教えが無ければ、正直今まで続けてこれなかったと思います。
一段飛ばしではなく、一段一段を大切にして「10年はがむしゃらに!」
専門学校卒業後、最初に務めた場所ではホールスタッフから始まり、厨房ではまかない作りから始まりました。本に掲載されるようなお洒落で流行の料理ではなく、鶏のフリカッセ(白い煮込み)やコック・オ・ヴァン(赤ワイン煮込み)、豚ロースのシャリキティエール(白ワインやピクルスなどを用いた煮込み)などの古典料理を作ることを求められました。提供も前菜→スープ→メインの流れで提供するなど、お客様をするところから始まり、基礎から徹底して叩き込まれました。専門学校を卒業して天狗になりかけた自分を「10年はがむしゃらにやれ!」と良い意味で突き落としてくれました。
「身土不二」 ~料理人は生産者と消費者を繋ぐ橋~
香川県へ帰郷し、いくつかのレストランで勤めていくうちに、地元香川県の食材の魅力や地域とレストランの繋がりを意識するようになりました。農園の方など食品生産者との交流も増え、今のお店作りの柱となる「身土不二」という言葉にも出会えました。気軽にフランス料理を味わえ、地元に根付いたお店をと想い2013年「瀬戸内フレンチ食堂OGUNI」をオープンさせました。多くのお客様にご利用いただき、なかには母校坂出一高の先生方にも利用していただくご縁もありました。そして今年8月Oguni ZENTSUJI FRENCH RESTAURANTとしてリニューアルオープンさせました。新店舗の構想は瀬戸内フレンチ食堂OGUNIの構想と同時に練られており、「身土不二」の言葉を柱にお客様に特別な時間を味わってもらうために、「日々食材探求」「旬をいただくフレンチ」「大切な人と過ごす空間」の3つをコンセプトを掲げています。ご利用いただいたお客様には、地元中讃の空気を感じながら、特別な空間を大切な人とゆっくり過ごしていただけたらと思います。