坂出第一高等学校 香川県 私立学校 食物科 ラグビー オープンスクール

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2023/06/02

観音寺市立大野原中学校 馬場 万里衣(平成25年度卒業) NO.12

観音寺市立大野原中学校 馬場 万里衣(平成25年度卒業) NO.12

努力の過程の先に見える『やりがい』、生徒たちへ生きる力を

<profile>丸亀西中学校出身 卒業後、東京学芸大学へ進学。大学卒業後の2018年より満濃中学校の家庭科教員として勤務。2021年からは大野原中学校で勤務している。

 

自分の可能性を気付けた場所が部活

私が坂出一高食物科に進学した動機は、料理が得意な母の影響です。母は病気を患う祖父のために食事内容を工夫して作っていました。母から食事に対する関わり方は様々あることを聞いて、管理栄養士を目指して食物科に入学しました。食物科の専門教科はとても興味深く、毎日の授業が充実していました。また入学して初めて自分の包丁を手にしたときはとても嬉しかったです。ただ実技の厳しさは想像以上でした。実技試験もなかなか合格できず、夏休みを返上して合格するまで頑張りました。これまで目標を達成するまでここまで努力したことも無かったので、今思えばあの時の経験が今も活きています。また大きな魚を捌いたり、沢山の調理経験を積むことができました。私の高校時代を語るうえで欠かせないものが、実技向上を目的に入部した料理研究部です。優秀な先輩が多く在籍する中で揉まれながら、料理を作る責任感や礼儀を叩き込まれました。また学校内外での料理販売もたくさん経験して一から物事を作り上げる運営の難しさも知ることができました。3年では部長も務め、これまで人と接する事を避けて決して前に出る性格ではない自分を、ひと回りもふた回りも強くしてくれました。何よりお客様の「美味しかった。」という一言の喜びを知ることができたことは高校の中で一番の学びだったと思います。『やりがい』とは人から頂くものかもしれませんが、それまでに自分の努力が無ければ成立しない物だと知れました。それは今の教員生活にも活かされていることでもあります。

 

管理栄養士から家庭科教師へ

将来の進路を考え始めた3年生の頃に、食物科の先生から教師になることの話をしました。それまで管理栄養士になることだけを目標にしていましたが、顧問の先生との関わりや、理想の教師像の話しなど人に教えることの大切さの話を聞いて、自分も教師になりたいと思うようになりました。これも部活動で『自分もやれるんだ!』という自信を持てるようになったことが大きかったように思います。それから先生が勧めてくれた東京学芸大学の合格を目指して、必死で勉強をしました。特別進学コースと同じ時間帯で夜遅くまで学校で勉強しました。もともと勉強は苦手で出遅れていた私に東京へ向かう前日まで夜遅くまで付き合ってくれた当時の先生方には本当に感謝しています。苦手意識のあった勉強も『教師になる』と必要性を感じることで自然と勉強時間が楽しみに変わりましたし、同時に自信も深まりました。この喜びや自信は教師となって自分の教え子に伝えたいと、さらに教師になりたいと思えるようになりました。そして家庭科について勉強したことで、改めて人が生きていくうえで一番重要性の高い教科なのだと知れました。

 

義務教育最後の場、中学校で家庭科を教えたい

大学を無事合格して、意気揚々と東京へ向かった私の壁となったのは勉強でした。周りとの学力の差を感じながら必死で勉強に励みました。また教育心理学など家庭科以外の学業も追加され、気が狂うほどでした。それも乗り切れたのも高校で経験した『努力の過程の先にある、やりがい』を知れたお陰だと思います。大学では3週間にわたって3回の教育実習も経験しました。小中高とそれぞれの現場を経験して、中学生という多感な時期の教育の難しさや大切さを感じました。高校に行かない生徒もいる中で義務教育という最後の教えの場である中学校で、生活との結びつきの強い家庭科の重要さを伝え、経験値が少ない生徒たちへ生きる力を伝えたいと思い中学校での勤務を選択しました。現在、中学校で勤務して5年目となりました、専門と違えど部活動では卓球部の顧問を務めています。クラス、給食、部活、勉強、運動など生徒たちと共に過ごし、時に怒り、時に笑い、お互いに切磋琢磨しながら成長していきたいと思っています。

 

坂出第一高等学校 食物科の皆様へ

食物科では、調理技術や食物に関する知識を、実践を通して深く学ぶことができました。また、仲間たちや先生方、食べてくれる人など、様々な人が関わってくれているからこそ、色々な活動に取り組むことが出来ていると実感しました。これらの食物科で学んだことは、現在の仕事だけでなく、自身の生活など様々な場面で生かされています。3年間で学んだことを就職先や進学先で十分に生かすことが出来るよう、積極的に活動や学習に取り組んでください。そして、どこでなにをするかではなく、自分がどう行動するかを大切にして、頑張ってください。