坂出第一高等学校 香川県 私立学校 食物科 ラグビー オープンスクール

TOP

2022/12/26

Chef’s Room 森本 知斗(平成25年度卒業) NO.7

Chef’s Room 森本 知斗(平成25年度卒業) NO.7

想像をこえる喜びを。~自分のスタイルをあえて崩す~

 

<Profile>飯山中学校出身 卒業後、T&G(株式会社テイクアンドギブ・ニーズ)に就職。岡山で半年間の研修の後、姫路の婚礼の厨房で勤務。その後、T&Gグループでもある東京渋谷のTRUNK HOTELで4年間働く。2022年に独立。現在は出張料理人として全国を巡りながら、Chef’s Roomの副代表として会社を支えている。

【公式】Chef’s Room

【公式】「Bon appetit」 出張料理サイト

【公式】オンラインサロン 「料理人2.0」

とにかく早く現場で働きたい

料理が好き、料理を仕事にしたいの一心で食物科に入学しました。調理実習を受けるたびに、周りが成長していく姿をみて、焦り悔しい時期があったのを今でも覚えています。現場にたって経験を積んで、全員抜いてやる。という気持ちは次第に大きくなっていきました。そこから早く現場で働きたい、という思いが強くなっていったと思います。

料理の基礎を学び、自分の料理を確立する

卒業後はフレンチの基礎を徹底して学びたかったので、既製品を使わないフレンチをコンセプトにして飲食業界を展開しているT&Gに就職しました。時間やコスト、キッチン環境の関係から、パックや冷凍など既製品を使用するレストランも多くなっている中で、全部元から出汁をとることを大事にしていました。東京渋谷のTRUNK HOTELで働いたのちに、大阪にあるカウンター8席のフレンチのお店でシェフと二人でやっていたのですが、シェフの料理を食べたいと思ってくるお客さんの様子をみる中で、自分の料理を作りたい、食べて欲しい、いう思いが徐々に強まりました。

食べる相手に合わせて出す料理

人が好きなので、自分とお客さんの間に、企業もお店も何も関与せずにお客様と向き合いながら自分の料理を食べてもらえる出張料理人は、自分にとって一番しっくりくる形だと思いました。基本はフレンチベースですが、日本料理や和のテイストも好きなので、クラシックフレンチをベースにして和を混ぜるフュージョンさせるなど、自由に料理を考えています。食べる相手が過ごしてきた文化を意識して料理を作り、食べてもらった時に、懐かしい気持ちを感じてもらえたらと思います。自分がこれを食べて欲しい料理を自信満々に出すのももちろん大切ですが、食べてもらう人のニーズに応えることができることが一番良いかなと思っています。その方が固定概念にとらわれずに新しいものにチャレンジできます。

感謝と喜び

仕込みがどれだけ大変であろうと、料理を出して美味しいと言ってもらえれば、辛いことも全部なくなります。喜んでもらえたという成功体験が自分を後押ししてくれるのだと思います。神戸でお世話になっていた時のシェフに厳しく言われていたのですが、負けん気一つで、絶対この人に認めてもらえるように努力しました。それは料理に限らず、人としての礼儀なども教えていただいたので、その方がいなかったら今の僕は無いと思います。これまで振り返ってみても、僕は良い人に巡り合えていると感じます。声をかけていただくタイミングも含め、恵まれている環境に感謝して、常にその人や場所に返したい。自分の時間を使ってしっかり還元したいと思っています。

最後に

実際、現場は辛いことが多く、楽しいことはごく僅かだと感じます。でも料理が好きでこの業界に入って頑張りたい。この揺るがない気持ちをいつまでも持っていてほしいです。