坂出第一高等学校 香川県 私立学校 食物科 ラグビー オープンスクール

TOP

2024/11/07

株式会社 ホテルグランヴィア岡山 國重 莉瑚(令和4年度卒業)NO.20

株式会社 ホテルグランヴィア岡山 國重 莉瑚(令和4年度卒業)NO.20

私を変えてくれたあの一言

<Profile>一宮中学校出身。卒業後、株式会社ホテルグランヴィア岡山に入社。製菓・製パン部門に配属され、現在は主に製パン部門にて宴席やレストランで提供するパンの成形や焼成を担当している。2024年度のJR西日本ホテルグループ主催新入社員歓迎懇親会においてホテルグランヴィア岡山代表としてデザート担当を務めた。

【公式】ホテルグランヴィア岡山

【Instagram】hotelgranvia_okayama

【Facebook】ホテルグランヴィア岡山

【LINE】ホテルグランヴィア岡山

食の道に進んだきっかけ
母が作ってくれた卵粥がきっかけで、食に興味を持ちました。風邪をひいてしんどかった時に、母の卵粥を食べて、食事だけでこんなにも元気が出るのだと感動したことを覚えています。また、愛情のぬくもりを感じたことで、言葉がなくても料理で気持ちが伝わることを知り、調理の道に進むことを決めました。
坂出第一高等学校のオープンスクールでは、学生が主体となり、準備から完成まで協力して取り組んでいる姿を見て驚きました。高校でこんなに本格的な調理の勉強を、毎日クラスメートと切磋琢磨しながら取り組んでいる環境に憧れ、坂出第一高等学校に入学すること決めました。

恩師の言葉を振り返って
高校時代で一番記憶に残っているのは、2年生の文化祭です。クラスでパンの販売をすることに決まり、2000個以上のパンを販売するのが目標でした。私はクラスのリーダーを務めていましたが、自分のことで精一杯で、周りが見えておらず自分勝手に進めていたために、全体の作業が滞っていました。そんな時に、担任の先生が「料理はひとりではできない。あなたがリーダーなら、あなたが作業をするのではなく、皆に協力してもらう。皆としなくては意味がない。それはただの自己満足でしかない。助けてほしいなら声に出しなさい。」とアドバイスをくださったのが忘れられません。この先生からの言葉は、今でも、仕事で困った時や進め方に迷ったときにいつも思い出しています。坂出第一高等学校の先生方は、実際に調理師として勤務をしていた方もいらっしゃり、実務の視点で指導してくださいます。就職した今、坂出第一高等学校でしか味わえない世界だったと思っています。

ホテル食パンとの出会い
ホテルのレストランで食べた食パンがとても美味しく、衝撃を受け、ホテルグランヴィア岡山の製菓部を志しました。自家製のパンを焼いているホテルは数少なく、食パンがここまで甘くふわふわで美味しいのはホテルグランヴィア岡山だけだと心惹かれました。

やりがいのある毎日
ホテルグランヴィア岡山に就職してからは、製パンについて日々学んでいます。毎日、水温・室温・湿度・パン生地の状態を記録し、日によって焼き上がりに違いが出ないよう管理しています。湿度が高い日に、いつも通りの水分量で作った生地はべたべたになります。同じ粉でも、粉自体が含んでいる水分によっては出来上がりが変わるので、粉の様子も確認して水分量を調整しなければいけません。材料を入れるタイミングも、30秒違うだけで全く違うものになります。何度も失敗を繰り返し、先輩の作業を常に観察しながら、自分との違いを比較してメモを取り続け、1年半かけてやっと先輩のパンに近いものが作れるようになってきました。最近では、湿度や気温、粉の質感を見ると、生地の仕上がりの違いが分かるようになりました。想像していた生地が予想通りピタリとできた時が一番気持ちいい瞬間で、それが今の私のやりがいです。

調理師を目指すみなさんへ
どんなに辛くても負けず、失敗しても挫けず、前を向いて進もうとすればするほど人は一気に成長していきます。皆さんといつか、どこかの厨房で会えるのを楽しみにしています。