坂出第一高等学校 香川県 私立学校 食物科 ラグビー オープンスクール

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2023/01/11

ホテルニューオータニ(東京) 大月 理輝(平成29年度卒業)NO.8

ホテルニューオータニ(東京) 大月 理輝(平成29年度卒業)NO.8

一流業界へのチャンスを与えてくれた

 

<Profile>岡山県倉敷市琴浦中学校出身 卒業後、株式会社 ニュー・オータニに入社。洋食の宴会調理部門に配属され、現在は主に温製料理を担当しており、1日約800食規模の宴会料理を作る。同時にレストランSATSUKIでデザート担当も務める。

【公式】ニューオータニホテルズ

坂一で料理人の人生がスタートした

昔、料理人だった父と料理上手な祖母に憧れて小学生の頃から料理人になりたいと憧れをもっていました。高校入試も岡山県内の高校と悩んだ末、料理人になるため香川県にある坂出第一高等学校の食物科を第一志望で受験しました。

「出来る」という成功が一番の喜び

実習では家庭料理と違い、「切る」「煮る」や調味料の役目など料理の基盤となることから教わるなど、調理の意味深さを知りました。それ以外にも時間管理や人の管理など、想像以上の難しさに「こんな俺でも料理人になれるんかな。」と不安に思うことの方が多かったです。しかし出来なかったことが出来るようになった時の喜びは大きく、粘り強く教えてくれた先生方には感謝しています。また挫けず努力する精神を養えたのは、中学から高校まで続けてきた柔道の存在も大きかったと思います。食物科と部活動の両立はとても大変でしたが、そのおかげでいろんな経験を置き換えて考えることが出来るようになったと思います。

現場は甘くない ~学校と現場のギャップ~

卒業後は父が勤務した県内企業で働くつもりでした。しかし先輩や先生方の話しを聞くうちに一流の調理業界を知りたいと思うようになっていました。ホテルニューオータニで勤める卒業生の方々から会社の理念や環境、そして働く様子を聞いて自分はここで働きたいと決心しました。入社試験対策もたくさんの先生方から熱心に指導していただき、日本を代表する企業で働く機会をくれたことは感謝しかありません。しかし現場では学校で学んだことがそのまま通用するわけではありません。シェフが考えたルセットを読んで作るだけではなく、文字では表せられない火加減や数ミリ単位の切り方の違いなど、僅かなさじ加減にこだわりプロとして責任をもって作ります。そういった意味では高校時代に培った「出来る」までのプロセスや教わるための人との関わり方など問題を解決する力は間違いなく活きています。

目標は自分の考えた料理をお客様へ

今の目標はホテルニューオータニで評価され、ホテルを代表するようなシェフへ上り詰めることを目標としています。小学生の頃の記憶で「将来、店を開くから絶対来てな!」と冗談半分で友達に言っていたことを鮮明に覚えています。これからその記憶が現実に変わることもあり得るかもしれませんが、調理業界への扉を開いてから、様々の方々との出会いに恵まれ、いずれ自分の考えた料理をお客様に楽しんでもらいたいという目標においては同じ夢とも言えます。この思い描いた夢を実現するために、これからもこのホテルニューオータニで頑張り続けたいと思います。

食物科の後輩たちへ

現実の調理業界は想像した世界と違っても、調理の目的や自分の目標を十分に理解して繋げることが大切です。その目的に高い志と調理人としての存在意義をもたらしてくれるのが、坂出一高で取得した調理師免許をもった調理師だと思います。毎日、苦しいことや辛いことの繰り返しも好きだからやりがいに繋げることが出来ます。ホテルニューオータニという一流の仕事人の方々と一緒に仕事が出来る環境に感謝することも出来ます。同じ母校で学んだ者として坂一の後輩の皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。