『地道に一歩ずつ前へ』自分に自信を持てるまで
<Profile>飯山中学校出身 高校卒業後、菓子工房ルーヴへ就職。現在は株式会社ルーヴ本社製造部「ルーヴ菓子創造研究所」内でプロダクト事業部に所属し、和創作菓子の製餡や焼成、焼菓子の製造を担っている。
幼少期の記憶 「美味しい。」の一言
お菓子に興味を持ち始めたのは、幼少期です。母親がお菓子やパンを作っているのを見るうちに、自然に自分もお菓子を作るようになりました。自分が作ったお菓子を友達が「美味しい。」と言って嬉しかった経験を今でも覚えています。もっといろんなお菓子を作りたいと思い、料理自体も好きだったので、高校も食物科を選びました。
自分に自信が持てた場所
和洋食を実践的に学ぶ、週に一度の調理実習や、保護者を呼んで料理を振る舞った「文化祭」が特に楽しかったと記憶があります。調理実習では、とても緊張感があり、最初は上手くできなかったこともありましたが、実習をするうちに少しでもできるようになり諦めずに続けることができました。部活動の製菓部では、お菓子のことを教えてくれた先生の助言もあり、思い残すことなく存分にやることができました。あの時、先生が背中を押してくれたおかげで自信がついて、今の自分がいると思います。食物科の先生方には本当に感謝しています。自分にとって高校生活は毎日が楽しく、とても充実した日々で、大人になった今でも忘れられないかげがえのない思い出です。今思い返すと、高校生活は「自分に自信が持てた場所」だとも思っています。
自分の長所が生かせる出会い
株式会社ルーヴに会社訪問した時、先輩パティシエたちが熱心に仕事に取り組んでいる様子をすぐ間近に見学することができ、自分の働く将来のイメージが持てました。細かい作業もわりと好きなので、自分の長所を生かせる所に就職できたと思っています。
出来ない『悔しさ』を責任ある『やりがい』に
入社して6年の月日が経ち、現在、株式会社ルーヴの代表的な和菓子「讃岐おんまい」の製餡や主力商品の「ルーヴの焼きドーナツ Premium」や「小さな幸せラスク」「和三盆ほろほろクッキー」などの焼菓子の製造を担当しています。就職後すぐは、全然できなく辛く思うこともありました。ですが、どうしたら効率よく作業できるかを重視し、次のステップへの準備や仲間のフォローに入るうちに、次第とできるようになることが増え、上司からも作業が「格段に早くなった。」と言ってもらえるようになりました。今では、数種類の餡を一人で炊くなど責任ある仕事を任されて、やりがいを感じています。仕事をしていると高校時代に習ったことも、自分の力になっていると実感すると同時に、どんなことも最初からできることはなく、地道にコツコツとなるしかないと学びました。日々の経験を力にして、これからも地道に一歩ずつ前へ、頑張り続けていきたいと思います。
人と関わることで得られるコミュニケーション力
洋菓子店の製造現場は、最初から「お菓子」という大事な商品を作っていくので、他の人より早く技術を身に着けられるし、現場の緊張感も体験できて、すごく自分のためになります。社会に出て一番強く感じたことは、人とのコミュニケーションが必要という事です。どんなに仕事ができても、コミュニケーション力がないと長続きしません。自分の仕事のしやすい環境・居場所をつくるためにも必要なことだと思います。だからこそ、学生の時にいろんな人と関わることで得られる経験は、将来どこに行っても困ることはありません。坂出第一高等学校は、自分のことを一段階高めてくれることのできる環境だと思っています。ですので、自信を持って今やりたいことや将来の夢のために頑張ってください!