坂出第一高等学校 香川県 私立学校 食物科 ラグビー オープンスクール

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令和5年度二学期始業式式辞「失敗と挑戦のすすめ」

2023/09/01

長い夏休み、皆さんはどのように過ごしたか。今年の夏はコロナも明けて4年ぶりに、のびのびといろんな事ができる夏だったと思う。

二学期は様々な行事があり、最も充実した学期となる。最も成長しなければならない学期である。3年生は、進学、就職で大忙しになるだろう。一生のうちで人生を決める大事な4カ月となるだろう。1、2年生も文化祭や修学旅行、運動部なら新人戦があるので、それに向けて、いろんな準備をしていかなければならない。

そういう中において、皆さんはいろんな経験をしていき、成功することもあるし、いろんな壁にぶつかり、挫折を経験するだろう。またいろんな失敗もするだろう。

人間誰しも、挫折や失敗はしたくない。しかし考えて下さい。挫折や失敗は皆さんにとって、最も偉大な先生になる。最も教えられることの多いものになる。挫折や失敗のない人生、挫折や失敗を経験したことのない人間なんかいないし、そんな人間、面白くない。私もこれまで本当に数えきれない失敗や挫折を味わってきた。

しかし、挫折や失敗を経験した人ほど、苦難を乗り越え、魅力のある人間となるだろう。誰しも最初から成功する方が良いと思うが、成功した時には喜びは大きいが学ぶものは少ない。逆に失敗からは学ぶものが多いものだ。

成功の反対は失敗、それは正しい。失敗の反対は成功かと言えば、私はそうでないと思う。失敗の反対は、「何もしない事」であると思う。失敗を恐れて、何もしない、何もしなければ、失敗は起こらない。しかし、それでは何も生まれないし、何も学ぶものがない。新たな事に挑戦をして、失敗を繰り返してください。

若い時には、出来るだけいろんな事に挑戦をして、挫折や失敗を経験してください。そうすれば、人間というものは、どんどん強くなるし、大きくなる。

ただ失敗した時に、自分を責めないで欲しい。反省はすべきだが、自分を責めることはない。気落ちしないで下さい。失敗した時は、成功に一歩近づいたと思って下さい。

とにかく、皆さんはいろんな事に勇気を持って、挑戦してください。挑戦して失敗、挑戦して失敗、それを繰り返し、最後に成功を掴んでください。いつかは成功するのです。失敗の先には必ず成功が待っているのです。

ただ、失敗した時に、次に挑戦する時はほんの少しだけ前とは違う事、工夫をしてください。同じ事をやれば、同じ失敗をするので、少しだけやり方を変えて、挑戦してください。それが成功を導く秘訣です。

以上、二学期の始業式にあたり、皆さんに「失敗と挑戦のすすめ」をお伝えした。二学期、勇気を持って挑戦し、充実した学期にしてください。

校長 三谷 雄治