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3学期始業式の校長挨拶です

コロナ禍の中、3学期が始まりました。始業式の校長挨拶の要旨です。

新年明けましておめでとうございます。皆さんの年末年始、いかがでしたか。例年と異なり、密を避ける為に、今年は初詣出に行かない、初売りにも行かない、ずっと家に閉じこもる巣ごもり状態の方もいたのではないでしょうか。校長の私もそうでした。

さて、二学期の終業式で、私は「皆さんにとっての人生は二度とない人生だから、しっかりと様々な苦難に立ち向かい、それを克服して一歩一歩前に進み、成長していってください。」と言いました。この「二度とない人生」、或いは「人生二度なし」という言葉の意味やその重みを皆さんはしっかりと捉えて、自覚していただきたいと思います。

「今日」という日を、或いは「今」という一瞬をしっかりと生きていかなければなりません。今を逃したら二度と取り返すことができないのです。今日は今日しかない、昨日はもう取り返せないのです。しかし、明日はまだしっかりと自分のものにすることができるのです。

一日一日を大事に生きていく。大きな目標を持って挑戦するのもいい。小さな目標で些細なことにも感動出来る日々を過ごすのもいい。「二度とない人生」ということを真剣に思いを馳せながら、今を精一杯生きることを常に意識してください。

令和2年度二学期終業式

令和2年度二学期終業式は、体育館に集合することなく放送で行い、校長から生徒たちに次のような言葉を贈りました。

今年は正月早々、日本に新型コロナウイルスが入って来て、4月中旬の第一波、7月から8月にかけての第二波、そして12月の今の第三波と、収まることなく大きなうねりが押し寄せ、コロナで始まりコロナで1年が終わろうとしています。

今年は、3月から5月にかけて3か月間も学校は休校となり、学校が再開しても逆に夏休みが非常に短くまた土曜授業もあり、さらにインターハイなど様々な大会が中止になるなど、異常な一年間となりました。

こうような中、コロナが私たちに与えた脅威はどのような意味を持つのでしょうか。当初コロナを非常に恐れましたが、少しずつ実態が分かりだしその恐れも少なくなり、時間が経つと最近では慣れてしまい緊張感がなくなった結果、これまでになく感染が急拡大している現状にあります。

あまり恐れすぎるのもいけないし、甘く見すぎるのもいけません。ウイズコロナと言われるとおり、マスク、手洗いなど常に用心をし、密になる所での食事や、カラオケなど大声を出す場所に行かないなど感染リスクを避け、慎重になりながらも普段の生活を続けていかなければなりません。

コロナの問題は、私たちに人類にとって大きな苦難です。科学や医療技術が発達した現代においても大きな苦難です。私たちはこの苦難をどう乗り越えるかが、試されているのだと思います。この苦難から逃げずにしっかりと真正面から受け止め、逆に向かっていくことが大事な事と思います。この苦難を乗り越えることで人間は成長していくものです。

実は苦難はコロナだけではありません。これは皆さん自身の周辺にもいくらでもあります。進学や就職においても、或いは毎日の勉強や部活動においても、さらに友達や家庭の中においても苦難はあります。

自分が目指そうとした所に大きな壁が立ちはだかる。大きな苦難が立ちはだかることがよくあります。しかし、それを一つ一つ工夫を凝らしながら乗り越えることにより、人は成長していくものです。

皆さんにとっての人生は二度とない人生です。ですからしっかりと大きな苦難、小さな苦難、様々な苦難に立ち向かい、それを克服して、一歩一歩前に進んで行ってください。そして成長していってください。

ラグビー部が、3日後の日曜日に大阪・花園ラグビー場で、福岡の筑紫高校と戦います。筑紫高校と戦うというのも、苦難の一つです。是非ともこの苦難を克服してください。大いに期待しております。

さて、来週にはもう正月を迎え、新しい年、令和3年が始まります。「1年の計は、元旦にあり。」と昔からいわれ、正月に自分の1年間の目標を立てるのが一般的ですが、是非とも皆さんが持っているフォーサイト手帳に、1年間の目標を書きこみ、そのために毎日何をすべきかを是非とも記入しておいてください。

最後に、明日から長期間の休みになります。皆さんがコロナに罹らないよう、マスク、手洗いをしっかりとし、密になる所に行かないなど、今年だけは静かな年末年始とし、一人一人自覚ある行動を取ってください。自分くらい大丈夫だろうと油断すると、コロナウイルスはそんな心の隙を狙ってくるのです。

それでは、今年一年間本当にご苦労様でした。お疲れさまでした。来年が皆さんにとり明るい年となるよう、心から祈っております。

幸せになる因子

コロナの為に、未だに全校生徒が体育館に集まることがなく、先日も校長講話を放送で行いました。その内容の一部をご紹介します。

 

皆さんに、幸せになる4つの因子(要素)を紹介します。これは慶應義塾大学の前野隆司教授が提唱しているのですが。

皆さんは、何があれば幸せになれると思いますか。お金でしょうか、物でしょうか。確かにお金も物も幸せになれる一つの要素と思いますが、それは長続きしません。というのは人間は金や物があっても、直ぐもっと多くのものを欲しくなり、欲求は止まりません。人間、欲求が満たされないと幸せを感じなくなるのです。本当に幸せになれるのは、実はお金や物でないのです。

 

幸せになる因子(要素)として4つあります。1つ目の因子は、夢や目標を持っていて、それを目指す自己実現の因子。分かり易く言うと、「やってみよう因子」です。皆さんなら、やる気を持って勉強や部活動をやるかどうかです。やらされ感でやると幸せ度が下がるのです。だからまず、自己実現のために、自らのやる意志が大事なのです。

 

2つ目が、「ありがとう因子」です。人との繋がりと感謝の因子です。人に承認され、できれば尊敬されたり、愛されたりすることが幸せにつながるのです。これは人との関係性を良くする因子です。

 

3つ目は、「なんとかなる因子」です。前向きで楽観的な人は幸せで、後ろ向きで悲観的な人は不幸せですよね。なんとかなると思えば、いろんな壁があっても高い目標を目指せます。なんとかなるという楽観性が大事ですよね。

 

4つ目が、「ありのままに因子」です。人の目をあまり気にしないことですね。人の目を気にせず、自分らしく、ありのままに、自分は自分と思い、生きていくことができる人は幸せなのですね。

 

皆さん、幸せになるために、「やってみよう」、「ありがとう」、「なんとかなる」、「ありのままに」という、4つの因子を胸にして行動してください。どれか一つからでも良いです。きっと幸せな人生を創ることができますよ。

食物科3年生による研究発表

食物科3年生が、「牛もも肉を柔らかくする方法」、「天婦羅~サクサクとした食感を目指して~」、「アレルギーのある人でも美味しく食べられるケーキ」など、30ものテーマを掲げ、研究発表会を行った。初めての取り組みで、非常に興味深かった。

食に関するテーマを各自で設け、仮説をたて数パターンの実験、検証をし、結果を考察し発表するという手順である。どのグループも素晴らしい発表内容であった。要領よくまとめられたスライドを用いた3分間の発表、その後の質疑応答でも鋭い質問にしっかり答えられていた。

数か月間にわたり取り組んだ生徒たちは本当に大変だったと思うが、やり遂げたという達成感を味わえ、自信もついたと思う。これを指導した教員も大変だったと思う。ご苦労様でした。
生徒たちは、この研究結果を踏まえ、来年2月に行われる卒業制作発表会に取り掛かるとのことだった。

初めての「哲学対話」

「哲学対話」って、なに? 「哲学対話」とは、ある身近なテーマを基に、10人くらいのグループで、テーマについて各自で考え、率直な意見を言う活動である。

本校で初めて「哲学対話」を行った。もちろん、教員も生徒も初めての体験である。本校の生徒は自分の意見を言うのにやや消極的な面が見えるので、自信を持ってもらい、自己肯定感を植え付ける為に始めようと考えた。

1日目に「哲学対話」の指導者に来ていただき、教員だけで実地体験をしながら学んだ。2日目は1、2年生の中に教員も入り車座になり、「青春とは何か?」、「人は豚や牛を食べるが、なぜ犬や猫を食べないのか?」などをテーマに意見を言い合った。

最初は「哲学」という、とっつきにくいものと考えていたが、何のことはない、正解がないので、自分なりに考え、意見を言うのも自由、また言わないのも自由、他人の意見を否定しないという簡単なルールのもと取り組んだ。

対話を進めていくと、普段考えない事を深く考えるとともに、この人がこんな考え方をするのだという意外な発見があり、頭が真剣に、また新鮮になり、1時間後には心の中がすっきりし、爽快感も味わうことができた。

今後も「哲学対話」を継続的に開催し、堂々と自分の意見を言える生徒を一人でも多く育てていきたい。

生徒会に期待する

新しい生徒会役員が、校長室に就任の挨拶に来てくれた。学校改革を目指す小生にとって、生徒会は同志であり、強い助っ人である。
坂出一高ビジョンの基本方針に「生徒、保護者、教職員、地域にとり、満足度の高い学校づくりを目指す。」と掲げており、生徒の声をまとめ実現に努力するのが生徒会であり、生徒の満足度を高めるうえで大きな役割を担っていると思う。
以前の生徒会は形だけはあったものの、正直動いているとは言い難かった。昨年度の生徒会からやっと自分たちで考え行動に移し、挨拶運動や校外清掃活動、生徒の意見集約など、本当にイキイキと積極的に動いてくれた。
学校の運営は教職員だけが行うのでなく、生徒や保護者の力、さらに地域の方々の応援が無ければ行えない。新しく選ばれた生徒会役員も、学校を良くするために積極的に頑張りたいとのこと。大いに期待したいものである。彼らの力で、少しでも学校が良くなれば、有難い。

 

新採の先生の研究授業

9月は、この春に坂出一高の教員として新たに仲間入りした先生方が、これまでに培った教育スキルを披露する研究授業月間である。新採といっても、大学をこの春卒業したばかりの先生から、幾多の経験を積んできた大ベテランの先生まで、多士済々。

先日、その中の一人の研究授業を参観させてもらった。漢文の授業だが、最新プロジェクターと生徒一人一台のタブレットを駆使した、これまでにない斬新な授業だった。

漢詩を理解するために、まず漢詩が作られた時代背景や日本との地理的関係等を教えた。その後、漢詩を先生が中国語で読み、文末に置かれた「韻」の美しさを生徒に感じさせた。日本語でも漢詩を読んだのだが、やはり中国語で読まれた漢詩の美しさは格別で、漢詩の素晴らしさを改めて感じ入った。

最後に、漢詩の漢字の順番をバラバラにしたものを、生徒にタブレット上で組み立て直させた。相当苦労すると思ったが、生徒たちはいとも簡単に元の漢詩に組み立て直した。

漢詩を目で覚えるのでなく、音やリズムで覚えた結果だ。人間、五感を研ぎ澄まし、フルに活かすことにより、想像以上の力が出るものだと深く感心した。

人間が持つ本来の能力を、現代技術を用い呼び覚ました、その対比がとても興味深かった。新採の先生といえども、ICTを使った最先端の授業運営と、中国語で漢詩の持つ素晴らしさを理解させてくれたこの実力に、思わず脱帽!

 

酷暑の8月が終わった

今年の夏は異常であった。高松の8月の気温は35°を超える日が当たり前。8月17日は最高気温が38.1°、8月31日でも36.6°で、熱帯夜でなかった日は一日もないという始末。

私が若い時は32、3°で酷暑と言っていたのと比べれば、確実にヒートアイランド現象になっているのが分かる。エアコンの排気熱とアスファルトの輻射熱、快適さを求める為に、ますます現代人は暑さを作り出しているようだ。

今年の夏休みはコロナの為に大幅に短縮され、8月17日から二学期が始まった。それも毎日、午前の短縮授業でなく、6、7校時授業である。加えてコロナ対策で教室換気の為に、外から熱風が入って来る。さぞかし生徒たちは苦難の日々であったと思う。

通常であれば、6月から夏休みにかけて、高校総体の県大会、四国大会、全国大会が開催されるが、今年は全て中止。県レベルでその代替大会が8月に開かれた。本校も様々な種目に出場したが、8月の下旬に開かれたラグビーフットボール大会で優勝。柔道は女子団体の優勝、個人戦でも男女とも優勝する階級を得た。

本当に暑くて、苦しかった8月の最後に、坂出一高生が華々しく「優勝」という栄冠を勝ち取ったのは、どのような状況であろうと常日頃、一つでも上を目指して勝ち抜いていこうという強い気力の賜物であったと思う。

酷暑とコロナの中で頑張った坂出一高の生徒の皆さん、本当にご苦労様でした。今日から9月。日一日と涼しくなるのを期待したい。

ICT教育

坂出一高は、この1年で一気にICT教育の体制を整えた。昨年度から教職員は一人一台パソコンとし、教職員間の情報共有の為に掲示板やメッセージがあるグループウエアを導入。また生徒・保護者と学校との情報共有化の為に、学校プラットフォームも導入した。

また学校でタブレットを購入するとともに、最新型のプロジェクターやホワイトボードも設置し、特進コースの生徒には個人用タブレットを持たせることにした。

学校のICT革命が起きた感じであったが、今春のコロナ禍で学校休業を余儀なくされた際、オンライン授業実施や簡単に生徒・保護者との情報共有化ができたのは助かった。

ICT機器やソフトを導入しても、それを使いこなせなければ宝の持ち腐れになり、教員のICTリテラシーをいかに高めて行くかが、大きな課題であった。そこが校長としても大きな心配の種であり、このたび教員の日頃のICT教育の実践内容発表会という教員全員参加型の勉強会を行った。

全教科の実践内容を発表してもらったが、各教科とも特色を出しタブレットとプロジェクター、様々なソフトを駆使し、生徒に分かり易い、工夫を凝らした楽しい授業を行っているのが分かった。

特に、普段の授業であれば下にうつむいたままの生徒を、ICT授業により常に前を向かせることができたと発表する先生もいて、よくぞ先生方は短期間で、ここまでICTを授業に活用していたのかと感心し、先生方が非常に逞しく思えた。

 

部活動リーダー研修会

昨年大ヒットしたTVドラマ「ノーサイドゲーム」で独特の存在感を現し、2015年ラグビーワールドカップ日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏に、坂出一高の部活動のリーダー30名に、コロナを考慮し、 オンライン研修をしていただいた。少人数の生徒を対象とした贅沢な研修であったが、廣瀬氏は快く引き受けていただいた。

氏はキャプテンの在り方に苦悩していた時期があり、先輩キャプテンの真似をしていたがうまくいかず、自分らしさを出すのが大事と考え、そうしたらうまくいったと言う。チームの雰囲気を変えたい場合、自分自身が変わり行動することにより、人を変えるきっかけを与えることができたとも言った。

チーム全員がやる気を出させるためには、目標の共有化、共感化が大事であり、日頃の行動の注意点として、結果がどう出るかは別として、自分はこうありたいという事を日頃、体現化することが大事とも説いた。

部活動だけでなく、学校をはじめどの組織でも当てはまる、組織マネジメントに関するリーダーの心構えを、元ラグビー日本代表キャプテンから教えていただいた、貴重な1時間であった。