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二学期始業式の校長挨拶です

二学期が始まってこれまで、コロナ感染予防のために、オンライン授業を基本的に行ってきましたが、9月13日からは時差通学、短縮授業ですが、ほぼ通常授業を開始します。来週から学校もやっと活気づきます。9月1日の始業式の私の挨拶を紹介し、2学期の心構えを再度、生徒の皆さんに伝えたいと思います。

皆さんお早うございます。今日から2学期です。コロナ感染防止のために、各教室のプロジェクターを使い、画像も見えるオンライン始業式を行います。

コロナは非常に感染力の強いデルタ株になって、香川県も「コロナまん延防止等重点措置」地域に指定されています。今は、ワクチン接種割合が少ない若者ほど深刻な状況と言われています。従来のコロナと違うという認識を持ち、一人一人皆さんの慎重な行動を期待しています。皆さんのほんの少しの油断、小さな心の隙間をコロナは狙っています。

さて、現在、パラリンピックが開催されていますが、出場選手は全員、障害を持っているのに、それを全く感じさせませんね。どの選手も無茶苦茶明るい、前向きです。苦しくても自分のハンディキャップを乗り越え、世界一になろうという大きな目標に向かって努力してきた、凄い精神力を持っているのだと思いました。皆さんも何らかの障害を持っているものです。それが大きいか小さいかの問題です。皆さんはそれを乗り越えなければならない。パラリンピックの選手から学んで、皆さんの前に立ちはだかる様々な壁や障害を乗り越えてください。

二学期は一年間で最も長い学期、最も充実させなければならない学期です。3年生は就職試験の解禁が16日から、進学も入試が始まります。また2年生、1年生も学習面、部活など学校生活において非常に大事な学期です。皆さんにとって、言わば勝負の学期、充実した学期にしてください。

そこで、皆さんに、詩人坂村真民さんの詩を紹介したい。

つみかさね

一球一球のつみかさね 一打一打のつみかさね

一歩一歩のつみかさね 一坐一坐のつみかさね

一作一作のつみかさね 一念一念のつみかさね

つみかさねの上に 咲く花 つみかさねの果てに 熟する実

それは美しく尊く 真の光を放つ

根気よく諦めず一つ一つ積み重ねを続けていけば、いつかきっと大きな花を咲かすことができるという詩です。皆さんの2学期もこの詩のとおり、一つ一つの積み重ねにより、花を咲かせる学期にしてください。

コロナ対策をしっかりと行いながら、幸先の良い2学期のスタートを切ろうではありませんか。

コロナと坂出一高ICTについて

小生が3年前に坂出一高に入った時に驚きました。職員室に教員用のパソコンが数台しかなく、これでは仕事ができないと考えたのが、本校のICT(情報通信技術)整備の出発点でした。

翌春に教員全員にノート型パソコンを配布するとともに、教員間の情報共有のためのシステムを導入し、それまでは職員朝礼や印刷物で行事等の周知をしていたのを、全てパソコン上でできるようにしました。またICT教育の手始めに、特進コースの教室にプロジェクターを設置し、iPad40台購入し授業で使うことにしました。さらに学校と生徒、保護者との連絡や課題提出等のための情報共有システムを導入しました。

昨年は、春、コロナによる学校休校を余儀なくされましたが、かろうじて特進コースはiPadを使ったオンライン授業を行いました。また情報教室のデスクトップ型パソコン40台もWindows10に切り替え、学校内どこでもWiFiが使えるように、全館、無線LAN工事を行うとともに、iPad100台を追加購入しました。さらに教員の働き方改革を進めるために、大掛かりな校務支援システムも導入しました。

ICT整備3年目にあたる今年は、1年生には自前のiPadを用意していただくとともに、ICT教育を一気に進めるために、全教室にプロジェクターを設置しました。残るはデザイン類型の生徒が使うCG(コンピューター・グラフィックス)制作の専用パソコン20台を、今月中に整備するだけです。ちなみに職員会議等はペーパーレスで行い、紙資源の節約をしています。

現在、「コロナまん延防止等重点地域」ということで、県内のほとんどの高校が夏休みを延長し授業を行っていませんが、坂出一高では、ICT整備のお陰で、「コロナに負けるな」ということで、オンライン授業で対応しています。

ICTを使って、生徒のために楽しく分かりやすい授業を提供しようとしたのが導入のきっかけでしたが、コロナという思わぬ伏兵により、生徒に教育を受ける権利を保障するツールにもなったのは、大きな副産物でした。

いずれにしても、短期間でここまでできたのは、生徒や保護者の皆様、教員が、ICT整備や活用、さらには学校改革について、ご理解、ご協力をいただいた賜物と、心から感謝しています。

オンライン・海外スタディツアー

昨今のコロナのために、海外に思うように行くことができない。しかしネットを使えば、海外に行かなくても同じ体験ができる。

カナダ・バンクーバーの大学生と、それぞれの文化や習慣、考え方を語り、互いに理解しあい、なおかつ英語力も高まるという、一挙両得のオンライン・海外スタディツアーに、本校の生徒3名が先日参加した。

4日間にわたる交流プログラムはハードなようにも思えるが、毎日、テーマが変わり、楽しい交流となった。カナダ人大学生のアグレッシブさと、日本人高校生のシャイさも 時折感じられたが、お互い若者同士という共通点で、満足のいく交流ができたのではないか。

本来海外に行くには、高い旅費と日数が掛かるが、オンラインツアーならば、パソコン画面の向こうに、間近に相手の笑顔が見られ、同じ時間を共有でき、本当にワクワクできる体験であった。

昨今、コロナで自分の周りのことしか考えないのが一般的だが、本校の生徒はコロナを乗り越え、目を遠く海外に向け、大きく飛躍しようとしているたくましい姿に、大いに勇気づけられた。坂出一高生、ガンバレ!!

利他の心、感謝の気持ち

5月25日は、坂出一高の創立記念日です。先日、生徒に次のような講話を行いました。

本校は、明治40年に裁縫を教える女学校として開学して以来、114年の歴史があります。坂出一高に114年の歴史と伝統があるのは、本当に素晴らしく、そんなところで皆さんは学んでいるのです。歴史と伝統があるということを、皆さんは誇りとしてください。

歴史と伝統というものは、単に古いということではないのです。伝統というものは、変わらないからできたのでなく、変わり続けたから生まれたのです。何事も変わらなければ、滅亡あるのみ。刻々と変わりゆく周りの環境に合わせて、自ら変わり続ける努力をしないと存続はないです。歴史と伝統ある坂出一高も、これからも変わり続けていかなければなりません。

さて、創立記念日にあたり、皆さんにお願いしたいことが二つあります。一つ目は利他の心を持つこと、二つ目は感謝の気持ちを持つこと。

一つ目の利他の心。少し難しい言葉かもしれませんが、利他とは他人の為にするということで、自分が有利になるようにするのが一般的ですが、本当は人というものは困っている人の役に立つ為に行動することが大事なのです。他人の為にすると、自分は損をするように感じると思うが、実はそうでないのです。世の中、回りまわって、最後は自分の為にもなります。

私は30年前から東南アジアのラオスという国の子供たちの教育支援の為に、学校を建てたり、教科書や絵本、文房具、衣類などを贈ってきました。皆さんのように、当然の権利としての教育を受けることのできないラオスの子供たちの為に、これまで私が使ったお金は正直いくらになるか分かりません。ラオスの子供たちから、見返りは全くありません。だけど損をしたとは思っていません。本当に貧しいラオスの子供たちが、活き活きと教室で学ぶことができるのです。ラオスの子供たちは笑顔を私にくれます。それで私は幸せを感じています。利他の心で、私は幸せです。

次に感謝の気持ちを持つこと。人は決して一人では生きていけません。皆さんは、親や兄弟がいて、これまで大きくなってきました。また小学校、中学校、そして坂出一高で先生、また友達に出会い、その先生や友達に支えられて、今日の皆さんがあるのです。周りの多くの人に支えられて、今の皆さんがいるのです。

その支えてくれている人がいるから、その人に対して、有難うの感謝の気持ちを持つことが大事です。不思議なもので、人に感謝することで、感謝された側だけでなく、感謝した本人も幸せ度が高まるそうです。無理やりでも良いので、感謝、感謝、有難う、有難うと唱えてください。きっと皆さんは幸せになれます。

皆さんどうか、利他の心、感謝の気持ちを持ち、今日から行動してください。

屋島での体育祭

新年度になり、早一月が過ぎました。現在、県内ではコロナの感染状況が非常に深刻な状態ですが、本校においてはコロナの感染対策をしっかりと行いながら、4月28日に1年生対象のオリエンテーション研修や、5月7日に体育祭を実施しました。

特に、例年本校の手狭な運動場で行っていた体育祭ですが、今年度は思い切って外に飛び出し、香川で最も設備の整った屋島レクザムフィールドで行いました。屋島を借景とし、明るいブルーのトラックの上を、生徒たちは思いっきり走り抜けていました。生徒たちは本当にイキイキとし、日頃の力を出し切っている様子が伺われ、校長として胸に迫るものを感じました。

何かから解き放たれたような、生徒のたくさんの笑顔を見ることができて、本当に良かったと思います。日頃、コロナで何かと気分が重い中で、坂出一高の体育祭の実施は、彼らの青春の思い出深い1ページとして刻まれることでしょう。

3学期始業式の校長挨拶です

コロナ禍の中、3学期が始まりました。始業式の校長挨拶の要旨です。

新年明けましておめでとうございます。皆さんの年末年始、いかがでしたか。例年と異なり、密を避ける為に、今年は初詣出に行かない、初売りにも行かない、ずっと家に閉じこもる巣ごもり状態の方もいたのではないでしょうか。校長の私もそうでした。

さて、二学期の終業式で、私は「皆さんにとっての人生は二度とない人生だから、しっかりと様々な苦難に立ち向かい、それを克服して一歩一歩前に進み、成長していってください。」と言いました。この「二度とない人生」、或いは「人生二度なし」という言葉の意味やその重みを皆さんはしっかりと捉えて、自覚していただきたいと思います。

「今日」という日を、或いは「今」という一瞬をしっかりと生きていかなければなりません。今を逃したら二度と取り返すことができないのです。今日は今日しかない、昨日はもう取り返せないのです。しかし、明日はまだしっかりと自分のものにすることができるのです。

一日一日を大事に生きていく。大きな目標を持って挑戦するのもいい。小さな目標で些細なことにも感動出来る日々を過ごすのもいい。「二度とない人生」ということを真剣に思いを馳せながら、今を精一杯生きることを常に意識してください。

令和2年度二学期終業式

令和2年度二学期終業式は、体育館に集合することなく放送で行い、校長から生徒たちに次のような言葉を贈りました。

今年は正月早々、日本に新型コロナウイルスが入って来て、4月中旬の第一波、7月から8月にかけての第二波、そして12月の今の第三波と、収まることなく大きなうねりが押し寄せ、コロナで始まりコロナで1年が終わろうとしています。

今年は、3月から5月にかけて3か月間も学校は休校となり、学校が再開しても逆に夏休みが非常に短くまた土曜授業もあり、さらにインターハイなど様々な大会が中止になるなど、異常な一年間となりました。

こうような中、コロナが私たちに与えた脅威はどのような意味を持つのでしょうか。当初コロナを非常に恐れましたが、少しずつ実態が分かりだしその恐れも少なくなり、時間が経つと最近では慣れてしまい緊張感がなくなった結果、これまでになく感染が急拡大している現状にあります。

あまり恐れすぎるのもいけないし、甘く見すぎるのもいけません。ウイズコロナと言われるとおり、マスク、手洗いなど常に用心をし、密になる所での食事や、カラオケなど大声を出す場所に行かないなど感染リスクを避け、慎重になりながらも普段の生活を続けていかなければなりません。

コロナの問題は、私たちに人類にとって大きな苦難です。科学や医療技術が発達した現代においても大きな苦難です。私たちはこの苦難をどう乗り越えるかが、試されているのだと思います。この苦難から逃げずにしっかりと真正面から受け止め、逆に向かっていくことが大事な事と思います。この苦難を乗り越えることで人間は成長していくものです。

実は苦難はコロナだけではありません。これは皆さん自身の周辺にもいくらでもあります。進学や就職においても、或いは毎日の勉強や部活動においても、さらに友達や家庭の中においても苦難はあります。

自分が目指そうとした所に大きな壁が立ちはだかる。大きな苦難が立ちはだかることがよくあります。しかし、それを一つ一つ工夫を凝らしながら乗り越えることにより、人は成長していくものです。

皆さんにとっての人生は二度とない人生です。ですからしっかりと大きな苦難、小さな苦難、様々な苦難に立ち向かい、それを克服して、一歩一歩前に進んで行ってください。そして成長していってください。

ラグビー部が、3日後の日曜日に大阪・花園ラグビー場で、福岡の筑紫高校と戦います。筑紫高校と戦うというのも、苦難の一つです。是非ともこの苦難を克服してください。大いに期待しております。

さて、来週にはもう正月を迎え、新しい年、令和3年が始まります。「1年の計は、元旦にあり。」と昔からいわれ、正月に自分の1年間の目標を立てるのが一般的ですが、是非とも皆さんが持っているフォーサイト手帳に、1年間の目標を書きこみ、そのために毎日何をすべきかを是非とも記入しておいてください。

最後に、明日から長期間の休みになります。皆さんがコロナに罹らないよう、マスク、手洗いをしっかりとし、密になる所に行かないなど、今年だけは静かな年末年始とし、一人一人自覚ある行動を取ってください。自分くらい大丈夫だろうと油断すると、コロナウイルスはそんな心の隙を狙ってくるのです。

それでは、今年一年間本当にご苦労様でした。お疲れさまでした。来年が皆さんにとり明るい年となるよう、心から祈っております。

幸せになる因子

コロナの為に、未だに全校生徒が体育館に集まることがなく、先日も校長講話を放送で行いました。その内容の一部をご紹介します。

 

皆さんに、幸せになる4つの因子(要素)を紹介します。これは慶應義塾大学の前野隆司教授が提唱しているのですが。

皆さんは、何があれば幸せになれると思いますか。お金でしょうか、物でしょうか。確かにお金も物も幸せになれる一つの要素と思いますが、それは長続きしません。というのは人間は金や物があっても、直ぐもっと多くのものを欲しくなり、欲求は止まりません。人間、欲求が満たされないと幸せを感じなくなるのです。本当に幸せになれるのは、実はお金や物でないのです。

 

幸せになる因子(要素)として4つあります。1つ目の因子は、夢や目標を持っていて、それを目指す自己実現の因子。分かり易く言うと、「やってみよう因子」です。皆さんなら、やる気を持って勉強や部活動をやるかどうかです。やらされ感でやると幸せ度が下がるのです。だからまず、自己実現のために、自らのやる意志が大事なのです。

 

2つ目が、「ありがとう因子」です。人との繋がりと感謝の因子です。人に承認され、できれば尊敬されたり、愛されたりすることが幸せにつながるのです。これは人との関係性を良くする因子です。

 

3つ目は、「なんとかなる因子」です。前向きで楽観的な人は幸せで、後ろ向きで悲観的な人は不幸せですよね。なんとかなると思えば、いろんな壁があっても高い目標を目指せます。なんとかなるという楽観性が大事ですよね。

 

4つ目が、「ありのままに因子」です。人の目をあまり気にしないことですね。人の目を気にせず、自分らしく、ありのままに、自分は自分と思い、生きていくことができる人は幸せなのですね。

 

皆さん、幸せになるために、「やってみよう」、「ありがとう」、「なんとかなる」、「ありのままに」という、4つの因子を胸にして行動してください。どれか一つからでも良いです。きっと幸せな人生を創ることができますよ。

食物科3年生による研究発表

食物科3年生が、「牛もも肉を柔らかくする方法」、「天婦羅~サクサクとした食感を目指して~」、「アレルギーのある人でも美味しく食べられるケーキ」など、30ものテーマを掲げ、研究発表会を行った。初めての取り組みで、非常に興味深かった。

食に関するテーマを各自で設け、仮説をたて数パターンの実験、検証をし、結果を考察し発表するという手順である。どのグループも素晴らしい発表内容であった。要領よくまとめられたスライドを用いた3分間の発表、その後の質疑応答でも鋭い質問にしっかり答えられていた。

数か月間にわたり取り組んだ生徒たちは本当に大変だったと思うが、やり遂げたという達成感を味わえ、自信もついたと思う。これを指導した教員も大変だったと思う。ご苦労様でした。
生徒たちは、この研究結果を踏まえ、来年2月に行われる卒業制作発表会に取り掛かるとのことだった。

初めての「哲学対話」

「哲学対話」って、なに? 「哲学対話」とは、ある身近なテーマを基に、10人くらいのグループで、テーマについて各自で考え、率直な意見を言う活動である。

本校で初めて「哲学対話」を行った。もちろん、教員も生徒も初めての体験である。本校の生徒は自分の意見を言うのにやや消極的な面が見えるので、自信を持ってもらい、自己肯定感を植え付ける為に始めようと考えた。

1日目に「哲学対話」の指導者に来ていただき、教員だけで実地体験をしながら学んだ。2日目は1、2年生の中に教員も入り車座になり、「青春とは何か?」、「人は豚や牛を食べるが、なぜ犬や猫を食べないのか?」などをテーマに意見を言い合った。

最初は「哲学」という、とっつきにくいものと考えていたが、何のことはない、正解がないので、自分なりに考え、意見を言うのも自由、また言わないのも自由、他人の意見を否定しないという簡単なルールのもと取り組んだ。

対話を進めていくと、普段考えない事を深く考えるとともに、この人がこんな考え方をするのだという意外な発見があり、頭が真剣に、また新鮮になり、1時間後には心の中がすっきりし、爽快感も味わうことができた。

今後も「哲学対話」を継続的に開催し、堂々と自分の意見を言える生徒を一人でも多く育てていきたい。